最低!?最高!!?メンズ校!!!!


「スポーツ?何が?」


「へ?えっと…。柔道…」


私の異変に気づいたのか、大岩栄介の口調がたどたどしくなっていく。



そしてここから、私のマシンガント―クが始まった。


「はぁ?柔道がスポーツ?あんた頭おかしんじゃない?」

「え?え?え?」

「柔道は日本の国技よ!!国宝と言っても過言ではない!!それを、野蛮なスポーツと一緒にされるなんて…。なんたる屈辱!!良い?柔道は、武道である以外に礼法もわきまえてあるの。礼で始まり、礼で終わる!!こんな素晴らしい国技、他にある?無いわよね?スポーツってのは、ストレス溜まってるヤツとか、異性にモテたいヤツ、青春したい!!なんて青臭いこと思ってるヤツなんかがするものなの!!今度柔道をスポーツなんぞと一緒にしたら…。許さない。分かった?」


「すみません…」


仁王立ちする私を、呆然と見上げる大岩栄介は静かに口を開いた。



ちなみに、この思想はお母さんの受け売り。


というか、柔道習い始めた頃から呪いのように洗脳された思想…。


だから、普通にスポーツを頑張ったり、楽しんだりしている人にはかなり失礼だと思う。


すみません…。


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