最低!?最高!!?メンズ校!!!!
翌日、大岩栄介と私は柔道部の練習風景を見て、撃沈していた。
「こりゃあ…。ダメだな…」
「うん…。ダメだね…」
女子の柔道は胴着の中にTシャツなどを着ているけど、男子は着ないどころか上半身が見えまくりだ。
柔道をするってことは、自分が女だってバラしにいくようなものだ。
それに、仮に男子も胴着の中にTシャツを着ても良いことになっても、男嫌いな私にとってはあんなに男子と密着するような部活はやりたくない。
「他の部活探すか…」
「でも、私運動苦手だし…」
「俺、サッカー部なんだけど、入ってみないか?」
「今の私の話聞いてた?」
私がジロリと睨むと、大岩栄介は苦笑いをした。
「あ、選手として誘ってんじゃなくて、マネージャーとして誘ってんだ」
「マネージャー?」
聞き慣れない言葉に、目をパチクリさせた。
「ん。仕事内容は、ユニフォームとか練習着の洗濯、ドリンク作り、タイム計り、怪我の応急処置とか…」
「へ~」
「ウチの学校男子校だから、マネージャーいなくて困ってんだ」
「ふ~ん」
ちょっと興味はあるけど、これといった決め手がない。
「蓮斗と藍もいる」
「入部する」