最低!?最高!!?メンズ校!!!!

決め手がすぐ見つかった。


「…。俺もいるけど 」


「さっき聞いた」


サッカー部かぁ~。

蓮斗と藍君もいるみたいだし、楽しみだな。



ちょっとご機嫌になった私は、「どんだけ嫌われてんだよ…。俺」と言う大岩栄介の呟きに気づかず、陽気に鼻歌なんかを歌ってみたりした。



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翌日の放課後、私と大岩栄介に蓮斗と藍君をプラスして、サッカー部のグラウンドに向かった。



「野口もサッカー部かぁ~。嬉しいなっ」


本当に嬉しそうな蓮斗を見て、つられて笑顔になる。



「なんでマネージャー?」


「俺、運動苦手なんだ」


藍君は、ふ~んと興味なさそうに頷いた。


「サッカー部って何人いるの?」


「普通科だと30人ちょっと」


「普通科だと…?」


どういう意味だろう?


私が怪訝に思っていると、蓮斗が教えてくれた。



「ほら、ウチの学校って普通科の他に、工業科と特進科があるだろ?」


「うん」


「3学科とも仲悪くてさ、特進科は別としていろんな部活が分裂してんだよ」


「へ~。特進科は?」


「特進科は…。アレだよ。勉強優先だから、特例なんだ」


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