最低!?最高!!?メンズ校!!!!

「ほぇ~。知らなかった~」


間抜けな声を出すと、大岩栄介が呆れ顔になる。


「おい…、お前転入して2ヵ月は経つんだろ?もう少しこの学校のこと勉強しろよ」


「うっ、うるさいなぁ」


頬を膨らますと、蓮斗がフォローに入る。


「まぁまぁ。野口はいろいろ慣れないこともあって大変なんだよ。分かんねぇことあったら、俺に聞いて?なるべく分かる範囲は教えるから」



なっ?と優しく笑いかけてくれる。


本当、蓮斗は良い子だなぁ~…。


「ありがとう、蓮斗は優しいな!!…誰かさんとは違って」


チラッと大岩栄介を盗み見た。


「ふんっ」


大岩栄介は鼻を鳴らすと、蓮斗の頭を思いっ切り叩いた。



「いってぇ!!なんで俺!?」


蓮斗は涙目になる。


「うわ―。最低、大岩栄介!!蓮斗大丈夫?」


「フルネ―ム…」


蓮斗を心配する私に、藍君がすかさずツッコミを入れた。



そんなやり取りをしていると、遠くから2人の上級生が歩いてきた。


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