最低!?最高!!?メンズ校!!!!
「お~い!!そこのサボり魔3人+1!!何やってんだぁ!?」
茶髪で、いかにも遊び人って感じの人が手を振りながら声をかけてくる。
蓮斗は、軽く会釈をしたけど、大岩栄介と藍君は知らんぷりだ。
「あれっ!!遥君?」
聞き覚えのある、おっとりした声の主を見た。
「佐田さん!?」
佐田さんとチャラい先輩は、ゆっくりと私達に近づいてくる。
「どうしたの?4人揃って」
「あ、俺サッカー部のマネージャーになろうかと思って…」
「マネージャー?」
「君が?」
2人の先輩に注目されて緊張してしまう。
「ふ~ん?こんな子いたっけ?」
「ほら、前に言った転入生だよ」
まじまじと見てくるチャラい先輩に、佐田さんが説明をする。
「あ~…。なんか言ってましたね。…名前は?」
「え?あ…、野口遥です」
急に話を振られてどぎまぎする。
「遥ね。俺は2年の富浦信悟。よろしく」
「あ、はいっ。よろしくお願いします」
差し出された手を握り返した。