最低!?最高!!?メンズ校!!!!
「おい、待てよあんた」
「はい?」
「サッカー部に大岩栄介っているだろ?」
すごく身近にいる人物の名前を言われてドキッとする。
「はい…」
「そうか…。あいつのことは信用しない方が良い」
「え?」
私が聞き返す前に、その人は行ってしまった。
どういう意味だろう…?
心の中に疑問を抱えながら、更衣室に向かった。
「くさっ…!!」
更衣室に入った途端、鼻につく異臭に顔をしかめる。
みんなこんな所で着替えてんのかな?
できるだけ鼻で息をしないようにジャージに着替えてた。
「ブカブカだぁ~」
男子のサイズは女子のより大きめに設けてるらしく、平均より背が高い私でも裾を2つ折りにしないといけない。
「Sサイズにするべきだったか…」
自分の選択に後悔しながら、グラウンドに向かった。
グラウンドでは、既に練習が始まっていた。
「あれ?」
さっきまで、私と同じ制服姿だった蓮斗はいつの間にか練習着に着替えて佐田さんと話している。