最低!?最高!!?メンズ校!!!!

「お待たせっ!!みんな、いつの間に着替えたの?」


佐田さんを含めた4人は、顔を赤らめて固まっている。


「どうしたの?」


「あ、ああ…。制服の中に着てたんだ…」


首を傾げる私に、蓮斗が思い出したように呟いた。



「野口、その格好…」


「ん?あ―…、ジャージのサイズ合わなくてブカブカなんだよね~」



「下は?」


「履いてるよ、ほら」


私は、上のジャージを捲り上げ、ジャージによって隠れていた短パンを見せた。


「下のジャージは?」


大岩栄介の次は珍しく藍君が口を開いた。


「ブカブカ過ぎて、裾を引きずっちゃうから脱いだよ」


「遥君…」

「はい?」

「いろいろと危険だから、下履いたほうが良い」



「へ?」


私は佐田さんの言っている意味がよく分からず、また首を傾げた。



「と、とにかく!!今すぐ下のジャージを履いてこいっ!!」


大岩栄介のすごい剣幕に圧倒され、私は来た道を引き返した。



< 112 / 126 >

この作品をシェア

pagetop