最低!?最高!!?メンズ校!!!!
マネージャー by栄介
部室棟に消えた野口を見送り、俺達はふ―と息をついた。
あ、危ない。危ない。
中学1年から男だらけの中で生活をしていて、俗に言うエロ本などもまともに読めない。
そんな餓えた男子高校生の前で、あんなに真っ白な生足を見せたりしたら…。
まぁ、なんというか…。
ムラムラする。
「は、遥君は男だよね!!」
「ええ!!の、野口は男っす!!」
野口の正体を知らない佐田先輩や蓮斗、藍なんかはあいつを『男』だって言い聞かせることで制御できる。
けど、野口の正体を知ってる俺としては自分を止める自信がない。
同室というのと、好きな女というポイントがあればなおさらだ。
「着替えて来ました~…」
少し不服そうに戻ってきた野口に、佐田先輩が話し掛ける。
「あ、うん…。えっと、そろそろ部員の方に紹介するから心の準備をしておいてね」
この言葉に、野口は緊張したのか背筋をピンと伸ばす。
「付いておいで」
佐田先輩の後を野口が戸惑い気味について行く。
俺達3人は、それぞれに肩を叩いたり声をかけたりして、野口を気遣った。