最低!?最高!!?メンズ校!!!!
「という訳で、今日から我がサッカー部のマネージャーになった、野口遥君です。みんな仲良くね」
「野口遥ですっ。よ、よろしくお願いします」
佐田先輩に紹介され、野口は戸惑い気味に頭を下げた。
1年のほとんどが同じクラスの奴らだから、そこまで騒がしくなかったけれど、2.3年の方は野口を見ては何やらひそひそと話し合っている。
「遥君は転入してきたばかりだし、サッカーについても素人みたいだから、いろいろ助けてあげるように」
「はいっ!!」
野太く男子特有の迫力ある返事に、野口は体がビクリと震わせる。
「みんな優しいから、遠慮なく聞いていいからね。もし聞きにくかったら、俺とか大岩とかにね」
「はい。ありがとうございます」
野口が少し安心したように笑った。
すると、なんとなくサッカー部員全員にほわ~…と和やかな雰囲気が漂った。
「じゃ、早速練習に入ろうか。まず、ストレッチと筋トレから。あ、遥君は今日見学で」
「はい」
それぞれが、ストレッチを開始しようとした時だった。
グランドの入り口から、1つの団体がやってきた。