最低!?最高!!?メンズ校!!!!
次の日から、野口は休み時間の度に教室から姿を消した。
最初は蓮斗や藍も気にした様子はなかったけど、昼休みも飯も食わずに校内を駆け回り始めた時は、さすがに野口に問いたださずにはいられなかった。
しかし、その都度野口は
「まだ秘密っ!!」
と嬉しそうに笑うだけだ。
「な~んか、最近野口変だよなぁ」
「サッカー部関係なのは明確なんだけどな…」
「何してんだか…」
いつも柔らかい笑顔を振り撒いている野口がいなくて寂しいのか、教室内がシュンとした空気になっている。
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「なっ………」
野口の不可解な行動が続いた、ある日の放課後に俺達普通科+工業科の1年は、グラウンドにて驚きの光景の目の当たりにする。
広々とした敷地の両端にポツンとサッカーゴールが置かれたその場所には、照れくさそうに挨拶を交わす2つの科の2.3年生がいたのだ。
「まぁ、いろいろありまして、普通科のサッカー部と工業科のサッカー部が合併することになりました~」
「おお~っ」
軽い調子で報告する佐田先輩と、後ろにはテンション高めのその他の先輩方。