最低!?最高!!?メンズ校!!!!

「よぉ~。大い…」

「ウザッ」

「ひでぇっ」


暫くしょげたように体育座りをしていた富浦先輩は、コホンと咳払いをして立ち直った。



「お前ら、野口に感謝しろよ」


「え?」


「あいつすごいんだぜ?休み時間なる度に、2.3年の教室に来ては合併の事を許可貰いに来てたんだ」


「それ、本当ッスか?」



蓮斗が驚いたように、口を開いた。



蓮斗だけでは無い。
俺や藍、他の1年も驚きを隠せない。



「ああ、本当だよ。相手にされなくても引き下がんなくて、『お願いします。2つの科の力が必要なんです』ってな。可愛い顔して、頑張るよな」



なんだろう…。


胸がジ~ンって熱い。


よく分かんないけど、泣きそうだ。


「お前ら、良いマネージャー兼友達持ったな。感謝しろよ」


そう言うと、富浦先輩は背を向けて来た路を戻って行った。



この時、確かに俺達1年は心が1つになれたんだ。





1人を除いて………。




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