最低!?最高!!?メンズ校!!!!
犬猿の仲 by遥
「高木…、山下…、竹田…」
名簿にズラリと並んだ名前を1つずつ頭に叩き込んでいく。
それにしても…。
部員が多すぎる!!
1年生だけで、50人を超えるから名前を覚えるのも一苦労だ。
「長友…。ん?『オカリン』?」
「『オカバヤシ』だ」
頭上から大岩栄介の声が降ってきた。
「あ…」
「お前、時々バカだろ…」
「そ、そんなことない…」
「語尾がちっせぇぞ」
大岩栄介がしつこいから、私は拗ねて無視をし始めた。
「えっと、岡林…、釘宮…、榊原…」
「聞けよ」
名簿に一通り目を通すと、練習開始の掛け声がグラウンドに響き渡った。
大岩栄介達は、軽くストレッチをしてから、体力作りのためにランニングをする。
その間私は、タオルやドリンク、記録簿などを故障者の部員達と準備をした。
ランニングでは、個々の体力の差が目に見えて分かる。
大岩栄介や蓮斗などの普通科組は、体力は安定していて目立った人はいない。