最低!?最高!!?メンズ校!!!!
逆に工業科の、特に1年生の部員は体力の有無の差が激しすぎる。
1番後ろにいるのは、この前部室の場所を教えてくれた岡林君だ。
華奢な体を必死に動かすけれど、平均よりも運動能力に優れる部員達には到底追いつけそうにない。
それぞれがランニングを終え、戻ってくる。
私は、1人1人にドリンクを手渡していった。
私はみんなよりも一足遅く戻ってきた岡林に近づいた。
汗だくで、息切れがすごい。
辛そうだ…。
「はい、お疲れ様。」
他のみんなと同じように、ドリンクを渡すと岡林君は驚いた顔をした。
「あ…、ども」
「キツそうだね…。何キロ走ってるの?」
私を聞くと、岡林君は少し不機嫌になった。
「10キロだけど…。別に、そんなにキツくないし…」
「そっかぁ…。俺体力ないから、5キロも無理かも…」
笑顔を向けても、不機嫌そうに私を見る目は変わらない。