最低!?最高!!?メンズ校!!!!
「野口~、タオルある?」
蓮斗が大岩栄介と藍君を連れてやってきた。
すると、岡林君が素早く立ち上がりその場から離れた。
今、大岩栄介を睨んだ気が…。
「野口、タオルくれ!!」
蓮斗の声で我に返った。
「タオルならそこにあるから、自分で取って」
「ふ~い」
私はさりげなく大岩栄介に近づいた。
「あのさ、岡林君と友達?」
「なんで?」
「なんとなく…」
大岩栄介は、急に沈黙した。
そして、ふと私の顔を見ると何かを企んだように目を光らせた。
「さあ?俺は『オカリン』とは仲良くないな…」
徐々に私の頬が赤くなる。
「もう!!それ忘れてっ!!」
「どうしようかな~」
私をからかうと、大岩栄介はフィールドに戻って行った。
なんか、はぐらかされた気が…。
その後の練習を見てても、岡林君はずっと大岩栄介を睨んでいて、敵意むき出しの状態だった。
この2人の間に何があったんだろう…。