最低!?最高!!?メンズ校!!!!
それにしても、似てる。
クルッとした茶色がちの目や、薄紅色の唇。
本当にそっくりだ。
でも、あいつがこんなとこにいるはずがない。
だってあいつは…。
女だから…。
「あの…」
か細い声で、ハッと我に返った。
「俺の顔に、なんか付いてます?」
俺は、無意識に『野口遥』の顔を見つめていたらしい。
『野口遥』は、怯えたように俺を見た。
「いや…。別に」
ただ…。
「ただ、俺の知り合いに似てるから、つい」
「知り合い?」
「ああ、名前も一緒だし…。でも、あいつ女だしな…」
「そう、ですか」
『野口遥』は、俯きがちで答えた。
「なんで敬語使ってんの?同学年だろ?」
「あ、うん…」