最低!?最高!!?メンズ校!!!!
姫井先生の明るい声が聞こえた。
私は、歯を食いしばり教室のドアを開けた。
クラス全員の視線が私に突き刺さる。
「家の都合で、新しく我が校の生徒になった野口遥君で~すっ!!」
私は、頭を下げた。
「はいっ!!拍手~!!」
先生の掛け声に合わせて、男子の野太い声が教室中に響き渡った。
中には、指笛を吹いてる人もいる。
ひぃっ!!男だらけぇ~~!!
私の顔は青ざめていた。
チラッと、目線を上に上げると大岩栄介と目が合った。
大岩栄介は、つまんなさそうに頬杖をついている。
「じゃ、野口君。あそこの席に座って」
姫井先生に指示され、大岩栄介の斜め前に座った。
「よろしくなっ!!」
隣の席男子が、人懐っこく言った。