最低!?最高!!?メンズ校!!!!
なんの曲か忘れたけど、お母さんがよく口ずさんでいた曲だ。
次第に、私の鼻歌は音量が増す。
微かに、ノックの音がしたけど気にしない。
ガラッ。
急に、鍵が閉まっているはずの引き戸が開いた。
突然の事に身動きが出来ない。
「おいっ!!音量、もうちょいさげ…ろ?」
勢い良く入ってきたアイツも、途中で声が小さくなり、仕舞には疑問系になった。
2人の間に、重い沈黙が流れた。
え―…と?
何が起きてるんだ…?
私は、お風呂に入ってて…。
鼻歌歌ってて…。
そしたら、大岩栄介が入ってきて…。
え…?バレた…?
「キャッ…」
叫ぼうとした瞬間に、大岩栄介が真顔で口を開いた。
「失礼しました」