最低!?最高!!?メンズ校!!!!
ピシャリと引き戸が閉まり、呆然としている私が取り残された。
私は、一応深呼吸をした。
変に冷静になって、鍵閉め忘れたんだ…と呟いた。
素早く着替えを済ませ、髪を乾かすと引き戸を開けた。
大岩栄介は、部屋の真ん中で正座をして頭を抱えていた。
こんな状況なのに、フッと笑いが口から漏れた。
私は、大岩栄介の前に立つと同じように正座をした。
「あのぅ…?」
遠慮がちに声をかけると、大岩栄介は勢い良く顔を上げて私をマジマジと見つめる。
「お前…。“あの”野口遥か…?」
素直に頷く。
大岩栄介は、ヘナッと体から力を抜き座り込んだ。
「え―…と、どうなってんだ?お前は、野口遥で女で…。なんで女が此処に…?」
大岩栄介は混乱してるようだ。