最低!?最高!!?メンズ校!!!!
過去の過ち by栄介
野口の寝息が聞こえてきて、俺は体を起こした。
できるだけ音をたてずに、ベッドを覗き込む。
ス―ス―と規則正しく行われる呼吸を聞いて、俺はフッと笑みをこぼした。
でもすぐに険しい顔つきに戻ってしまう。
あれから、4年経った。
まだ2人の傷は癒えない。
あいつを意識をし出したのは6年前だった。
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~6年前~
小学4年生。
この時、初めてあいつと同じクラスになったんだ。
全然あいつと関わりがなくて、俺の中では存在もないに近かった。
「大岩君、あなたがやったんでしょう!?」
ビシッとス―ツを着こなした、女教師が俺を見下ろした。
「してません」
俺は、女教師をキッと睨みつけた。
「その目は何っ!!」
女教師は声を上げ、出席簿を机に叩きつける。