最低!?最高!!?メンズ校!!!!


いつまでも黙り込んでる俺に痺れをきらしたのか、女教師は俺の腕をつかみ教室に引っ張った。




席を離れ、雑談をしていたクラスメートたちは派手な音を立てて入ってきた女教師を見て慌てて席に戻った。




「大岩君、ここに立ちなさい!!」



女教師は、俺を教壇の前に立たせた。


みんなは何事かと目を見開く。




「みなさん。大岩君は花壇の花を踏み潰したのに、嘘をついています」



この言葉に、俺は「だから俺じゃねぇって…」と呟いた。




女教師はそんな俺を無視して嘆く。



「先生は悲しいです!!このクラスに嘘つきがいるなんて…」



この日の昼休みは、月に1度のレクリエ―ションがあった。



俺は花壇係で、レクリエ―ションの途中で花に水をやってなかったのを思い出し、花壇に向かった。



すると、花壇はめちゃくちゃに荒らされていたのだ。



ショックで立ちすくむ俺の前に現れたのが、運悪くあの女教師だった。



俺はいわゆるヤンチャ坊主で、糞真面目な担任教師には嫌われていた。



だから、今回の件も俺の仕業だと疑わない。



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