最低!?最高!!?メンズ校!!!!
小5では、野口と同じクラスになれずへこんだ。
小学生の最上級生になった春、再び野口と同じクラスになった。
でも、この時の俺は野口への思いとは別に大切なモノが出来てしまっていた。
「栄介!!今日俺んちでゲームしない?」
「え~!!サッカーしようぜっ」
俺は、男子のリーダー格になっていた。
男子から人望が厚く、慕われていた。
それは、俺にとって誇りであって恐怖だった。
いつか、みんなに嫌われてしまう日が来るんじゃないか…。
そう恐れてた…。
野口は、更に大人しく可愛くなっていた。
ある日、俺のグループの1人がこんな事を言い出した。
「野口ってさぁ~。あんま喋んないよね」
「あ~。いつもオドオドしてさ、ちゃんと話したとこ見た事ね~な」
この話が発展して、野口の帰り道の途中にある神社で待ち伏せする事になった。
ちょっと、からかうだけのつもりだったのに…。
やり過ぎだって思っても、止めることができなかった。
野口が泣き叫んだ時、恐怖で全身が震えた。
自分がやってしまったことが恐ろしくて、野口の姿に胸が苦しくなって俺は逃げ出した。