最低!?最高!!?メンズ校!!!!

翌日、俺達は担任に呼び出された。


叱られると思い、職員室に入ると先生はゆったりと口を開いた。


「野口が精神的な病気にかかったそうだ。理由は分かるよな?」



俺達は気まずそうに下を向いた。



「今、意識がほぼない状態だそうだ」


「え…?」


「命に別状はないそうだが…。意識を戻したらまた知らせる。その時は全員で謝りに行けよ」



そう言って、俺達を職員室から追い出した。


職員室を出ると、さすがの俺達も黙り込んだ。


叱らなかった先生。

その行為が逆に苦しくなった。









1週間後、野口の意識が返ったと連絡があった。



重い雰囲気に包まれながら、野口が入院している病院へ向かった。




看護士さんに頼み、野口の病室まで案内してもらった。



カチャ…。


ゆっくりと開いた扉から、野口とよく似た人が出て来た。


「あなた達…」


一瞬、険しい顔つきになった。



「あの…。野口さんに謝りに来ました」


俺の後ろの奴が言うと、女の人は軽く頷いて病室の奥に消えてってた。



緊張の糸が途切れ、ほ―と溜め息をついた。


その直後。


「遥!?どうしたの?」


悲鳴に似た声が聞こえた。


俺達は、顔を見合わせる。



暫くして、野口のお母さんが戻ってきた。



「あんた達に会いたくないそうよ。あんなに酷いことしたんだもの。当たり前よね?」


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