最低!?最高!!?メンズ校!!!!
「ひゃっ!!ち、ちょっと~、この格好で抱きつくのはやめてよ!!」
杏奈さんは、顔を赤らめて私から離れた。
「え?なんで?」
「いや…。あんた結構かっこいいのよ…」
「はい?」
私はキョトンと首を傾げた。
「ほらっ。あっち見てみなよ」
杏奈さんの指差す方向を見ると、数人の店員さんが私をジッと見つめていた。
「ん?」
私と目が合うと、キャアと小さく叫んで消えて行った。
「…あんた、モテるわよ。女の子に」
ふ、複雑…!!
「私、女の子の格好して大丈夫かな?」
少し不安になって、聞いてみた。
「あ~、うん。大丈夫でしょ。でも、一応あんたは男としてみんなに伝えてあるから、注意しなさいよ」
「は~い…」
やっぱり、男なんだ…。