最低!?最高!!?メンズ校!!!!
「今日から働いてもらっていい?」
「いいんですか!?」
「うん。じゃ、早速奥の部屋でこれに着替えて」
そう言って、杏奈さんは花柄のシフォンワンピとピンクのミュ―ル、それからロングヘアのウィッグを渡した。
「わ!!可愛いっ!!」
「言うと思った。遥、こういうの好きだもんね~。でも、表では女の子らしさを出しちゃ駄目だよ」
「は~い」
私は、スキップみたいな足取りで更衣室に向かった。
スカートを履くのは2週間ぶり。
女の子の格好が一番落ち着く。
「お待たせしました~」
表に出ると、店員さん達が興奮気味で駆け寄って来た。
「可愛い~!!」
「遥君女の子みたい~!!」
「足細っ!!」
いや…。女の子なんですけどね…。
「ありがとうございます…?」
はにかみながら笑った。