最低!?最高!!?メンズ校!!!!
「それを言うなら、『人』だ。佐田君」
頭上から、おじいさんの冷たい声が降ってきた。
「あ、そうでしたね」
あまりにも、抜けているから怖がる事が余りできなかった。
「じゃあ、そろそろ寮に行こうか」
遂に来た!!
「は、はい」
返事をした直後目の前から佐田さんが消えた。
「!?!?」
そして、私の足下から声がした。
「いってぇ~…」
目線を下にずらすと、佐田さんが盛大に転けていた。
「だ、大丈夫ですか!?」
私は、思わず駆け寄っていた。
「ああ、大丈夫」
そう言って佐田さんがハニカんだと同時に、自分のしている行動に気づいた。
手を…!!
手を差しのばしていた。