最低!?最高!!?メンズ校!!!!
ブツブツと呟きながら、昼食を選ぶ。
私は、ミニサラダとおにぎり、それから紙パックのお茶(なんと80円!!)を買って、コンビニを出た。
店に向かう途中の曲がり角。
前もろくに見ずに、早歩きをしていた私は、案の定人にぶつかった。
相手もスピードを出していたようで、バランスを崩した私は尻餅をついた。
「いったぁ~…」
涙目でお尻をさすっていると、頭上から焦った声が降ってきた。
「ごめんね!!大丈夫?」
あれ…?
この声どこかで…。
見上げると、蓮斗が心配そうに私の顔を覗き込んでいる。
「れ…ん…っ!!」
私は、開きかけた口を慌てて閉じた。
危ない、危ない!!
今、女の子の格好してるからバレちゃいけないんだ…!!
「あの…。大丈夫?」
蓮斗が手を差しのばしてきた。
あんまり、男の子の手は握りたくないけど…、怪しまれちゃうよね…。
「あ、はい」
私は、素直に蓮斗の手を握った。