最低!?最高!!?メンズ校!!!!


そのまま、蓮斗の力でグッと体が持ち上がった。



蓮斗は、男の子にしては少し小柄だけど、意外に力が強かった。



「すみません、ありがとうございます。私、余所見してて…」


チラッと蓮斗の表情をうかがう。



バレてない…かな?



「え!!いやっ!!俺もあんまり前見てなかったし…」


蓮斗は、何故か頬を染めて答える。



あんまり一緒にいると、バレちゃうかもな…。



「すみません!!私、少し急いでるんで…」


「あ…!!」



「ぶつかって、すみませんでした!!」



私はポカンと口を開けている蓮斗を残してその場を去った。



昼食を食べて、1.2時間また仕事をして、初めてのバイトは終わった。




蓮斗にバレてなきゃ良いけど…。




そう思いながら、寮に帰った。




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