最低!?最高!!?メンズ校!!!!
次の日、私が(大岩栄介と)教室に入ると、いつもはしゃいでいる蓮斗がボォ―と、空を眺めていた。
「おはよう。蓮斗、どうしたの?」
「おは…。一目惚れしたんだと…」
眠そうな藍君は、無表情で答えた。
「「一目惚れ!?」」
私と大岩栄介は、声を揃えて叫んだ。
「え!!いつだよ!!」
「昨日?」
「どんな子?」
「可愛い?」
私達の質問に、藍君は全て疑問系で答える。
「藍~。真面目に答えろよ」
「俺だって詳しく聞いてねぇの。…第一、そんなのめんどいし。お前らが、蓮斗に直接聞けば?」
藍君は、うざったそうに私達を手で追い払った。
すかさず、私と大岩栄介は藍君を引っ張って、蓮斗の席へ向かった。
「俺もかよ…」
藍君は、だるそうに引きずられている。
「蓮斗、おはよう」
「ん―…」
挨拶しても、上の空で生気のない返事が来るだけ。
「かなりの重症だな…」
「…みたいだな」
大岩栄介と藍君は、すでに呆れている。