最低!?最高!!?メンズ校!!!!
恋のお相手 by栄介
蓮斗の恋バナを聞いた後、俺は屋上にいた。
佐野先輩にバレたら、また怒らるな…。
なんて、ボォ―っと考えながら、ゆっくりと流れてく雲を見ていた。
5月の爽やかな気持ちよくて…。
ウトウトしていた。
「やっぱりここだった」
透き通った声が聞こえた。
「野口…。授業は?」
野口は、優しく笑った。
「とっくに終わったよ。もう昼休みだよ」
「マジ?」
「うん」
眠たい目をこすって立ち上がると、野口がパンを差し出した。
「昼ご飯なら、買ってきたよ」
「あ、サンキュー…」
「うん」
野口は、俺の横に腰掛けた。
「男子も恋バナってするんだね~。ちょっと意外」
そして、意地悪そうに笑った。
それだけなのに、胸がキュッと締め付けられる。