最低!?最高!!?メンズ校!!!!
「な、なぁ。マジで行くのやめね―の?」
「当たり前だろ?いい加減覚悟しろ」
「意気地無し」
屋上で野口と話した2日後、俺と蓮斗、藍はショッピンク通りに来ていた。
「やめようぜ~」
眉を下げた蓮斗は、その声とは裏腹にお相手の子が入っていったという店にしっかりと案内している。
「ここか?」
「え、おお…」
そこは、どう見ても女物の洋服しか売ってないファッションショップだ。
「どう、潜入するか?」
「潜入って…」
「妹の誕生日プレゼントって言えば?」
藍が面倒くさそうに提案をした。
「お。それいいな」
「え?ちょっ、まだ心の準備がぁ!!」
俺と藍は、後ろで叫んでいる蓮斗を置いて中に入った。
「いらっしゃいま…」
店員の声が途中で止まった。
男が店に入るのが珍しいんだろうか。