最低!?最高!!?メンズ校!!!!
マジかよっ!?
た、確かに女の格好した野口はよりいっそう可愛い…ってなんつ―こと考えてんだ俺!?
「ほ―。可愛い子だな」
あんまり女に興味を出さない藍も同意している。
「早速話しかけてみる?」
「「え?」」
俺と蓮斗の声が重なった。
「なんで栄介も?」
「な、なんでもね―よっ!!早くしろっ!!」
「うわっ!!」
俺は蓮斗の背中を叩いた。
蓮斗は、その勢いで野口の目の前に立った。
「あ、あのっ!!」
「は、はい…?」
「そ、その妹のた、誕生日プレゼントを買いに来たんですけど…。えっと、どんなのがいいか分からなくて…。そのっ、なんかアドバイスと言うか…」
少し警戒していた野口は、蓮斗の言葉でバレてないと安心したのか、にこやかに笑った。
「妹さんのプレゼントですね?妹さんの好みなんかは分かりますか?私で良ければ、一緒にお選びしますよ」
「え、は、はいっ!!お願いしますっ!!」
カチコチに固まりながらも、どこか嬉しそうな蓮斗。
なんかムカつく…。