最低!?最高!!?メンズ校!!!!
俺は無意識に、蓮斗を睨んでいたらしい。
藍がキョトンとしていた。
「何?お前もあの子に一目惚れ?」
「えっ…。ばっ、違ぇよ!!ただ、あいつだけ幸せそうでムカつくっていうか…」
「あ―。同感」
しどろもどろな俺の言い訳に、気づくことも無く藍は再び視線を蓮斗と女の格好をした野口に戻した。
俺も同様に、野口を見る。
よく見ると、野口は俺と藍の存在が気になるようで、チラチラとこちらに目を向けてきた。
ふと、俺と目が合う。
戸惑った目を向ける野口に、俺は意味深な笑みを浮かべる。
野口は何か悟ったのか、慌てて目を逸らした。
ま―…。このこと黙ってた訳だし、後で野口を苛めても構わないだろ。(←ドS)
ある程度の時間が過ぎると、俺は蓮斗に合図を送り帰るように促した。
不審がられるといけないから、“妹の誕生日プレゼント”のヘアクリップを買い店をあとにした。
てか、服屋ってアクセサリーも売ってんのか。