最低!?最高!!?メンズ校!!!!

「うお―っ!!やべぇ!!あの子と話しちゃったよ~!!」



「あ―。はいはい」


「良かったな~」



興奮気味な蓮斗に、俺と藍は冷ややかな態度で接する。



「いや~。あんなに可愛い女の子っているんだな~。あ~!!また会いたいっ!!恋ってすげーな~」



そんな俺らには気付かず、蓮斗は喋り続ける。



「なぁ。あの子のメアド…」



「だぁ!!もう、いい加減黙れ!!犬か!!てめぇはっ!!」


蓮斗のノロケに耐えられなくなった俺は、チョップを食らわせた。



被害者の蓮斗は、頭を抑えながらうなだれている。



そして、大人しくなったと思ったら、シュ―ンと体を縮こまらせた。



なんか、ご飯のおあづけをもらった犬みたいだ。



「う…。悪かったよ、蓮斗」


「ううん」


俺が謝ると、蓮斗は顔をあげて少し笑った。



さっきよりは、元気が出てきたみたいだ。



「その―…。頑張れよ」



あんまり、言いたくないけど…。


そっぽ向いて、声をかけた。


「おうっ!!」


案の定、蓮斗は満円の笑みを浮かべた。




さて…。


帰ったら、じっくり事情聴取をするか…。


< 83 / 126 >

この作品をシェア

pagetop