最低!?最高!!?メンズ校!!!!
「うお―っ!!やべぇ!!あの子と話しちゃったよ~!!」
「あ―。はいはい」
「良かったな~」
興奮気味な蓮斗に、俺と藍は冷ややかな態度で接する。
「いや~。あんなに可愛い女の子っているんだな~。あ~!!また会いたいっ!!恋ってすげーな~」
そんな俺らには気付かず、蓮斗は喋り続ける。
「なぁ。あの子のメアド…」
「だぁ!!もう、いい加減黙れ!!犬か!!てめぇはっ!!」
蓮斗のノロケに耐えられなくなった俺は、チョップを食らわせた。
被害者の蓮斗は、頭を抑えながらうなだれている。
そして、大人しくなったと思ったら、シュ―ンと体を縮こまらせた。
なんか、ご飯のおあづけをもらった犬みたいだ。
「う…。悪かったよ、蓮斗」
「ううん」
俺が謝ると、蓮斗は顔をあげて少し笑った。
さっきよりは、元気が出てきたみたいだ。
「その―…。頑張れよ」
あんまり、言いたくないけど…。
そっぽ向いて、声をかけた。
「おうっ!!」
案の定、蓮斗は満円の笑みを浮かべた。
さて…。
帰ったら、じっくり事情聴取をするか…。