最低!?最高!!?メンズ校!!!!
「で?」
「はい…」
「今日、俺が見たのはなんなんだ?」
正座して、小さくなってる野口に、俺は仁王立ちで問い質す。
「えっ…と、ですねぇ…」
「ん」
「その…。バイトです」
「ウチの学校バイトダメだよな?」
「仰る通りです…」
違う。
俺がイライラしてんのは、“バイト”をしていることじゃなくて…。
“俺に黙ってた”ことだ。
そんなに俺は頼りないのか…って、無力な自分にイラついてしまう。
「ま、黙っといてやるよ。お前以外にも、バイトしてる奴は沢山いるし」
「ありがとう…ございます」
野口は、ホッと肩をなでおろした。
「あのさ、なんであの店にいたの?蓮斗の恋はどうなったの?」
野口が無邪気に聞いてくる。
う…。
こいつ気付いてないのか…。
鈍いんだな。
良かったような悪かったような…。
俺は唸った。