最低!?最高!!?メンズ校!!!!
店に行ったのを“偶然”にしたいけど、蓮斗が調子に乗って「また行こっかな~」とほざきやがった。
だからと言って、一目惚れの相手が野口だって言えないし…。
どうしたもんか…。
俺の顔が怖かったのか、野口が怯えながら口を開く。
「な、なんかあったの?」
「ん?いや…。蓮斗の一目惚れの相手が、お前の店のやつでさ」
「えっ!!本当!?」
あ…。言っちゃったよ、俺。
「誰、誰!?」
野口は、目を輝かせて聞いてくる。
「え…と、名前分かんないけど、まぁ可愛い人」
野口は、顎を指でつまみブツブツと考え始めた。
「杏奈さんかな~…。いや、千鶴さん?幸奈さん?……」
お前だよっ!!
お前っ!!
と、ツッコミそうになったがギリギリで耐えた。
「でも、俺は止めた方が良いと思う」
「え?なんで?」
「蓮斗に協力するってことは、何回かあの店に行くことになるだろ?そうなると、バカな蓮斗は良いとして、鋭い藍なんかにお前が働いてるって分かるかもしれない」
「あ…」
おっ♪
とっさに出た言葉にしては、冴えたこと言うじゃん、俺!!