最低!?最高!!?メンズ校!!!!
「そうなると、下手すりゃ女だってばれるぞ」
「でも…」
「ばれるのが良いんだったら、俺は止めねぇけど?」
「う…」
野口の気持ちを分かっていながら、俺はトドメを刺した。
野口はガックリとうなだれて、震え出した。
「蓮斗の…、恋を…応援したいけど…。でも…、でも…。お母さんに殺されるのはやだぁ~~~!!」
そして、絶叫。
“お母さんに殺される”と言う言葉がかなり気になるが、とりあえず作戦成功のようだ。
「蓮斗、ごめんなさい…。ごめんなさい…」
野口は、うつ伏せになり泣いている。
な、なんだろう…。
この罪悪感は…。
蓮斗にじゃない。
野口にだ。
純粋に蓮斗を想い、心を痛めている野口を見ると、俺もかなりのダメージを食らった。
………てか、野口のキャラが変になってきた気がする。
とりあえず、少し間を空けてから蓮斗を諦めさせる作戦を新たに練るか…。