最低!?最高!!?メンズ校!!!!

「そうなると、下手すりゃ女だってばれるぞ」


「でも…」


「ばれるのが良いんだったら、俺は止めねぇけど?」


「う…」


野口の気持ちを分かっていながら、俺はトドメを刺した。


野口はガックリとうなだれて、震え出した。


「蓮斗の…、恋を…応援したいけど…。でも…、でも…。お母さんに殺されるのはやだぁ~~~!!」


そして、絶叫。



“お母さんに殺される”と言う言葉がかなり気になるが、とりあえず作戦成功のようだ。



「蓮斗、ごめんなさい…。ごめんなさい…」


野口は、うつ伏せになり泣いている。


な、なんだろう…。
この罪悪感は…。


蓮斗にじゃない。

野口にだ。


純粋に蓮斗を想い、心を痛めている野口を見ると、俺もかなりのダメージを食らった。



………てか、野口のキャラが変になってきた気がする。








とりあえず、少し間を空けてから蓮斗を諦めさせる作戦を新たに練るか…。



< 86 / 126 >

この作品をシェア

pagetop