最低!?最高!!?メンズ校!!!!
「んあ~!!」
蓮斗は、いきなり立ち上がるとケノビをした。
「俺、ちょっと昼寝するわっ!!先生によ~ろしくっ!!」
誰も止めなかった。
ただ、黙って蓮斗の背中を見つめていた。
もう…。
耐えらんない。
「う~…」
私は唇を噛み締めて涙を流した。
「蓮斗にっ…。なんにもできなかった…。俺、助けてもらったのにぃ~…」
そんな私の頭を、珍しく藍君が撫でた。
クラスのみんなも、ムードメーカーの蓮斗の失恋に心を痛めているようだった。
私、最低だっ!!
自分のために友達を傷つけるなんて…。
「心配すんな。あいつ、単純だから明日には元通りになってる」
藍君の言葉は、余計に苦しくなる。
「ごめん…。ごめんね。本当にごめん…!!」
藍君、心配かけてごめん。
蓮斗、役立たずで…。
応援出来なくて…。
恋路、邪魔しちゃってごめん。
自分勝手でごめん。
ごめん。ごめん。ごめん。