最低!?最高!!?メンズ校!!!!
って!!
他人の心配してる暇ないんだった!!
なるべく蓮斗を傷つけないフり方をしないと…。
私は、顎を指で摘み考え始めた。
………が、唸っても唸っても良いフレーズは思い浮かばず、ダラダラと冷や汗をかく始末。
そんな私を見て、大岩栄介が静かに呟いた。
「自分が言われて嬉しいフり方をすればいいんじゃね?」
「いいんじゃね?って…。なんだよ、他人事みたいに…」
「他人事だもん」
「くっ…」
本当ムカつくな…。
大岩栄介。
でも…。
自分がされて嬉しいフり方か…。
また、私は俯き加減で唸り始めた。
たったったったっ…。
暫くすると、荒い息切れ音と共に1人の足音が聞こえてきた。
蓮斗だっ…!!
私は、深呼吸をして足音が聞こえて来る方をジッと見つめた。
「栄介ぇ~!!なんだよっ、さっきの電話!!怖ぇ~だろ…」
私の目の前で声が途切れる。
「なんっ…で…?」
大きく目を見開き、息を呑む蓮斗を真っ直ぐに見つめ、口を開いた。