最低!?最高!!?メンズ校!!!!
「白濱蓮斗…君?」
なるべく女の子らしい声を出す。
「ふぇっ!?」
間抜けな顔で私を見つめていた蓮斗は、私の声で我に返ったらしく、頬を真っ赤に染めながらわたわたと手を動かしている。
「えっ!!なんで此処にっ!!てか、なんで俺の名前っ!!え、え、え!?」
蓮斗は、完全にパニクっていて、私と大岩栄介の間で慌ただしく動いている。
な、なんとかしなきゃ…!!
「あ、あの!!私、野口遥君から、れ…白濱君のこと聞いて…。そ、その私のことをその…」
自分のこと好きか?なんて、聞けるはずも無く…。
言葉に詰まってしまった。
「えっと…」
「あの…!!」
再び口を開くと同時に、蓮斗が声を発した。
「はい…?」
「俺、あなたが好きです!!」
「へっ!?」
次は私が間抜け顔になる番だ。
私だけじゃなくて、大岩栄介も口をあんぐりと開けている。