最低!?最高!!?メンズ校!!!!
「落ち着いた?」
大岩栄介が買ってきてくれた缶コーヒーを渡すと、蓮斗は恥ずかしそうに笑った。
「すみません、かっこ悪ぃとこ見せちゃって…」
「そんな…。かっこ悪くないよ?」
蓮斗はさらに頬を緩ませる。
「へへっ。どうも…」
暫く私達3人は黙っていた。
そこには気まずい雰囲気は全くなくて、なんだか顔が綻んでくる。
ふと思い出したように蓮斗が私の方を向いた。
「えっと…。名前、教えてもらって良いっすか?」
「へっ?名前っ!?」
思わず大岩栄介と目を見合わせる。
どうしよう!?
本名なんか言ったら、私のことがバレる可能性が高くなる。
かといって、これと言った名前が出てこない。
黙り込んだ私を見て、蓮斗は目を伏せた。
「あ―…。俺なんかに教えたくないっすよね…」
「えっ!!ち、ちがっ…!!…ん~と、ハルっ!!ハルって言うの!!」
あ~~~~~~!!
勢いで言っちゃったぁ~~!!