帰る場所。
「先生、何作ってんの?」


「んー…首輪?リボンに指輪をってな」


ゆびわと薄い布みたいなもので結んで私の首に巻いた。


「指輪って、いいの?」


「まぁな。ほら、かわいくなった」


キラキラ光るやつだーっ。
綺麗だなぁ。


「赤いリボンって、真っ白な猫にはピッタリだよね」


私のこと?
私、真っ白だし…きっと私のこと。

せんせいは私の頭を撫でてくれた。


撫でてもらうのって好きだなぁ。くすぐったいけど、とても大好きなんだよね。


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