あいつ



退院祝いなのに私がいなくていいわけないでしょ!!




「俺らの高校の合格祝いだって途中から俺ら抜きでしてたし。飲めればいいんだっつうの、あいつらは。」




タケちゃんは口をとんがらさせていた。




「ねぇ…学校どうなってる?私の記憶のこと、言ったんでしょ?」




そのことが気になって仕方がなかった。




「…あぁ。平気だ。夏紀の親友が中心になってカバーしてくれる。」




…私の親友。



わかんない…。
< 124 / 148 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop