あいつ




「絶対に1人になんなよ。」




と、ずっと念を押す。




「夏紀ちゃん。」




悪夢は突然やってきた。




「…矢野。」




タケちゃんは私の盾になるように前に出た。




「やっぱりいつもお前がいんだな。」




この人…退院した日、家の近くであった人。



…怖い。
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