あいつ



お兄ちゃんはニヤニヤしてタケちゃんの背中を叩く。




「ほら、帰るぞっ!!俺、先に行っとくからなー。」




お兄ちゃんは家の方向に走って行った。




「さっきお兄ちゃんと何話してたの?」




「別に。」




タケちゃんは早足で帰り始めた。



私は頑張って歩数を合わせて歩いた。
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