あいつ




「あんたさ、夏紀使って近藤君に近づきたいだけじゃん。」




「加奈っ…。」




隣の席の加奈が呆れた顔をして言った。




「自分で聞く勇気ないからって夏紀使って?ダメだからって悪口言うの?最低なのはどっちだっての。」




「はぁ!?加奈に言われたくないんだけどっ!!第一、山本さんが近藤君を独り占めするからじゃんっ。」




前の席の子は立ち上がってしまった。



先生も注意しているが2人には聞こえてない。
< 43 / 148 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop