あいつ




「それは恋というのよ、夏紀ちゃんっ。」




…えっ?



加奈とは違う声がした。




「久しぶり、夏紀ちゃんっ。」




「優花さんっ。」




いたのは優花さんだった。



…3年生の優花さんが何でここに?




「夏紀ちゃんが困ってるかなって。私、昨日、近藤家にいたのよ?」
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