まぶたを開けた時
シエナはアレンを呼び捨てにする。時々だけど
はあ、ここにも私の入れない確執があるとは
なんだか憂鬱になりながらも夜陰と目が合ってソファーに座った。
「あんた昔からあたしに喧嘩売るけどなんなの?あたしのこと好きなの?」
シエナも私の隣に座りながら夜陰にがんを飛ばす。
「キライ」
「なっ」
夜陰の勝利!!
とか言ってι
シエナの隣も嫌だからぎゅうぎゅうと出来る限りソファーの端に座った。
それなのに、シエナは微笑みながら私とベッタリくっついてくる。あきらかなる嫌がらせだ。
「話しハジメテいいカナ」
「お願いします」
アレンは夜陰をキッと睨み付けた。夜陰は気付いているのか気付いて無いのか、何ともない素振りで話し始めた。