まぶたを開けた時
「わ、私がそれを探しに行くわ。
四つの雨を集めて私が願うの。一つは平和
そしてあと二つは誰も傷付かない願い事をする。
だから、アレンは城にいて?
私じゃあなたのお母さんの代わりは無理みたい」
肩を竦めて笑うとアレンがため息を落とした。
「……あんた知ってたのね」
シエナもため息混じりに呟く。
「でもさ、君花。それって落着してなくない?」
うっ痛いところつくな
アレンは首を傾げて私を見る。
「いいの!!とにかくアレンは今は休む時なのだよ。うん。
それにあなたは一国の王子でしょう?
むやみやたらに外に出るべきじゃない」
理屈は全く通ってない。
だけど私はアレンの影武者
「危険なことは私がすべきなのよ」
第一私、ジッとするのは柄じゃないみたい。