まぶたを開けた時
背の高い、シエナとは別の意味で違う綺麗な人。
「どうかなされましたか?」
別に、どうもなされてないけど、声出したら駄目だし!!
「……?ああ!!
あなた影武者の人ですね!!」
男の人は笑って私の手を握ってきた。
「私のこと、知ってるんですか?」
「ええ。私はシンドリーです。よろしく」
大人の魅力たっぷりのその笑顔に魅了されそうになるけれど、
「シンドリー!?」
この人が!!っていうのが強くて指まで差してしまった。
アレンが言ってたシンドリーって人
「か、こいい」
「え? ありがとう」
ずっきゅううううん!!
なにそれ!!悩殺笑顔に鼻血があああ!!
「君花!!」
「あれ?
ふふふ、シン、こんにちは」