まぶたを開けた時


「やっとハナシ終わった」


夜陰はため息混じりに私の腰に手を回した。


「え?」

「シンもシチもアレン様の部屋にシュウゴウー」


そう言って夜陰は構える

え?え、?えええええええ!!?



そして身が浮いて、それからそれからっっ

「飛んだあああああ!!!」

「ワカッテルよ」


ひいいいいいいいいいいい!!!


怯える私をお構い無しで夜陰はアレンの部屋の窓にスライディングイン!!

なんだそれ

風のように部屋に帰って来て、私はフラりと夜陰の腕の中で気を失った。


***


「夜陰ー、君花に何したの?」


シエナは逸早く夜陰から君花を剥ぎ取ってソファーに寝かせた。


アレンは飲んでいた紅茶を机に置いて君花とシエナを見る。




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